専門実践教育訓練給付金の申請方法について知りたい
実際どれくらいお金が戻ってくるのか知りたい
という方必見。
実際にこの制度を活用して精神保健福祉士の資格を取得した私が、
複雑で分かりにくい申請方法や流れについて解説します。
専門実践教育訓練給付金とは
厚生労働省が定める「教育訓練給付金」のひとつ
「教育訓練給付金」について厚生労働省のサイトでは下記のように説明されています。
「この制度は人生100年時代を見据え、手に職となるスキルを身に付けたい、新しいキャリアを開拓したい、と考える人を応援するための制度です。」
キャリアプランを考える中で、新しいスキル(資格)を身に付けたい!と思った時に国がお金を補助してくれる制度なのです。
とても頼もしい制度ですよね。
「これから新しいスキル(資格)を身に付けたい」という方はこれを活用しない手はありません!
「教育訓練給付金」3つの種類
「教育訓練給付金」には3つの種類があります。
それぞれ対象となる資格やお金が返ってくる割合が違います。
- 専門実践教育訓練
- 特定一般教育訓練
- 一般教育訓練
それぞれの訓練の対象となる資格や給付率はこの図の通りです。
中でもひときわ給付率が高いのが赤字の資格が対象となる「専門実践教育訓練給付金」です。
なんと、資格を取るのにかかったお金のうち70%が返ってくるのです。
※資格取得後に就労しない場合は50%
対象となる資格は、「保健」「医療」「福祉」関係の資格が多いです。
看護師、准看護師、助産師、保健師
介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士
保育士、栄養士、歯科衛生士
理学療法士、作業療法士
こうした資格を目指す方は要チェックです。
ここで一つ、注意点があります。
給付金を受け取るには、必ずこの制度の対象となっている学校に通うことが前提となります。
すでに学校を選んでいる方は、その学校がこの制度の対象校となっているか確認をしましょう。
これから学校を選ぶ方は、制度の対象となる学校を条件として探しましょう。
専門実践教育訓練給付金の対象者
では、どのような人がこの給付金の制度を使えるのでしょうか。
対象者は次の通りです。
- 雇用保険に加入した状態で3年以上働いている
- 離職者の場合、離職して1年以内である
厚生労働省のサイトには以下のようなチャート図もありますので、自分が対象かどうか確認してみましょう。
失業中でなければ使えない、資格取得後に必ず就労しなければいけない、といったことはないので安心してください。
対象か分からない方は、ハローワークに問い合わせるようにしましょう。
専門実践教育訓練給付金 申請方法5ステップ
教育訓練給付の制度を申請する前に、指定の教育訓練校への入学が決まっていることが前提となります。
申請の前に、必ず学校を決めておくようにしましょう。
※訓練開始1か月前まで
管轄のハローワークを調べる
給付金の申請はお住いの地域を管轄するハローワークで行います。
家から近いハローワークが管轄外の可能性もありますので、必ず初めに調べておくようにしましょう。
訓練前キャリアコンサルティングを予約する
訓練前キャリアコンサルティングとは、キャリアコンサルタントさんとの面談のことです。
これまでの仕事の経験を一緒に振り返ったり、これからの仕事の計画を考えるお手伝いをしてくれたりします。
訓練前キャリアコンサルティングはハローワーク内で行いますが、民間事業者に委託して実施している都市が多いです。
予約についてはハローワークに問い合わせるか、直接委託先の民間業者のホームページから行いましょう。
例えば、下記の都道府県ではランゲート株式会社という会社のホームページから予約することができます。
ジョブカードを作成
そもそもジョブカードって何?
という方が多いと思います。
「ジョブカード」とは生涯を通じたキャリア・プランニングのツールとして厚生労働省が作成している書類の形式です。
これまでの仕事の経験を整理したり、これからのキャリアプランを考えたりするのに役立ちます。
キャリアコンサルティングの際に使用しますので、事前に作成する必要があります。
具体的な書式は下記の厚生労働省のサイトからダウンロードすることができます。
ジョブカードは一つのシートではなく、複数のシートから成り立っています。
教育訓練給付の申請に必要なシートは
- キャリアプランシート
- 職務経歴シート
- 職業能力証明シート(免許・資格)
- 職業能力証明シート(学習歴・訓練歴)
この4種類です。
まずはこれらのシートを自分なりに作成しましょう。
それぞれ、書き方の見本があるので安心です!
また、書く内容に迷うところは次のステップのキャリアコンサルティングで相談できるので大丈夫ですよ。
訓練前キャリアコンサルティングを受ける
訓練前キャリアコンサルティングは基本的にはハローワーク内で行います。
持ち物は自分で作成した「ジョブカード」と筆記用具 です。
それ以外の持ち物が必要な場合もありますので、必ず予約時に確認しましょう。
所要時間は1時間程度です。
キャリアコンサルティングを通して、「ジョブカード」の内容について精査していきます。
ここを書き足した方がいい、このような表現をすると良いなどアドバイスをもらい、「ジョブカード」を完成させます。
ジョブカードと必要書類をハローワークに提出
完成したジョブカードとその他必要書類を管轄のハローワークに提出します。
これをもって教育訓練給付金制度の申請をしたことになります。
個の申請は訓練学校が始まる1か月前までに行う必要があるので、余裕をもって行いましょう。
申請に必要な必要書類は下記の通りです。
申請する方の状況によっても異なる場合がありますので、必ず管轄のハローワークに確認をしましょう。
専門実践教育訓練給付金 申請後の流れ
申請時に、今後の流れについての説明があります。
決められたタイミングで管轄のハローワークに行く必要がありますので、必ずメモを取るなど忘れないようにしましょう。
申請後の流れについて詳しく書かれた冊子を渡されますので安心してください。
専門実践教育訓練給付金 実際いくら返ってきた?
私は、国家資格である「精神保健福祉士」の資格を取得する際に、専門実践教育訓練給付金の制度を利用しました。
かかった金額約32万円のうち、70%の約22万円が返ってきました。
ということになります。
国がこんなに補助してくれるなんてすごい仕組みですよね。
活用しない手はありません。
ちなみに32万円の内訳はおおよそこんな感じです。
専門実践教育訓練給付金 まとめ
教育訓練給付金は、新しいキャリアやスキルに挑戦するチャンスを後押ししてくれる制度です。
今の仕事を続けていていいのかな…
新しいことに挑戦したいけどお金がない…
という方はぜひ一度調べてみてくださいね。
詳しくは管轄のハローワークにお問い合わせください。
厚生労働省のサイトには詳しいQ&Aも載っています。参考にしてみてくださいね。
コメント
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